イオン交換水は、脱イオン水とも言われます。
また、イオン交換水は、低コストで純水を製造できます。
また、イオン交換水は、原水をほぼ全て純水として利用出来ます。
ところで、イオン交換体とは、それ自身が持つイオンを水中に出して、
代わりに、水中に存在する他のイオンと交換する性質があるもので、
多孔性の合成樹脂で出来たイオン交換体をイオン交換樹脂と言います。
イオン交換樹脂は、球状をしていて、直径は0.5〜1.0mmほどです。
イオン交換水を生成するには、イオン交換樹脂を使います。
水素イオンを発生させる強酸性の陽イオン交換樹脂(カチオン交換樹脂)と、
水酸化物イオンを発生させる強塩基性の陰イオン交換樹脂(アニオン交換樹脂)により、
陽イオンと陰イオンを除去する事が出来ます。
イオン交換処理をした場合のイオンの除去率は、99%程だそうです。
イオン交換水は、イオンの含有量は極めて少ないですが、
イオン以外の物質が比較的多く含まれているそうです。
ですので、イオン交換樹脂は、イオン以外の物質を取り除く能力が低いです。
ところで、イオン交換処理を行う場合には、
浮遊物質や有機物、残留塩素があると、性能が大幅に低下するそうですし、
固形物やコロイド状のもの、生菌、有機物、
パイロジェン(細菌の副産物や細菌片などの外因性発熱物質または発熱因子)を除去出来ないそうです。
ですので、イオン交換水は、不純物が多少残りますので、
純度は、あまり高くないです。
ところで、イオン交換樹脂は、塩酸や水酸化ナトリウムを使って、再生する必要があります。
しかし、薬品を使ってイオン交換樹脂を再生する場合は、
デメリットとして、有機物や粒子が生成する可能性があるそうです。
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