蒸留水の魅力の1つが、蒸留水には有害物質が一切含まれていない点です。
水に含まれる有害物質とは、塩素や総トリハロメタン、鉛、カドミウム、
水銀、ヒ素、六価クロム、シアン、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素、
フッ素、ホウ素、
四塩化炭素、 1,4-ジオキサン、ジクロロメタン、 テトラクロロエチレン、
トリクロロエチレン、
ジクロロ酢酸、
ホルムアルデヒド、亜鉛、
アスベスト、農薬、
放射性物質、緑膿菌、環境ホルモン、
ダイオキシン、TOX、
クリプトスポリジウム、
などです。
これらの有害物質などが水道水や天然水に含まれている場合があるそうです。
塩素については、水道水の殺菌に使われる物質ですが、
塩素は、ビタミンやタンパク質を破壊するそうです。
人体を構成する細胞は、タンパク質で作られているので、
塩素により、体の細胞が破壊されるようです。
塩素は生き物である微生物を殺菌する作用があるわけですから、
同じ生き物である人間の体にも良いものでないと思います。
また、塩素によりカサカサ肌やアトピーなる場合があるそうです。
また、塩素は呼吸器の粘膜を傷つけたり、喘息などの呼吸器疾患を悪化させるそうです。
また、血管障害を引き起こして、心臓病や脳卒中の原因になるとも言われているようです。
さらに、日本では塩素の濃度が、諸外国の5〜15倍で含まれているそうです。
このような危険物質が水道水には含まれています。
また、水道水には、塩素の他にも有害物質である総トリハロメタンが含まれていますが、
総トリハロメタンのうち、クロロホルム、ブロモジクロロメタンについては、
IARC(国際がん研究機関)でGroup2Bに分類されていますが、
Group2Bは発がん性が疑われているグループです。
総トリハロメタンは、他にも催奇形性(奇形を生じさせる性質)が疑われているそうです。
また、総トリハロメタンの入った水道水を毎日飲むと、妊婦の流産率が上がるそうです。
また、クロロホルムは肝障害や腎障害を引き起こすことが知られているそうです。
また、鉛についても危険性があります。
水道管や給水管が鉛製の場合には、それらから鉛が溶け出すそうです。
水道管で鉛管を使うのは、現在は禁止されていますが、
全国の5分の1の世帯で、まだ鉛管が使われているそうです。
鉛は、体内に入ると排出されにくいので、どんどん蓄積されます。
また、少量でも体に蓄積されるそうです。
鉛が体に蓄積されると、脳炎、痴呆症、腎臓障害、
消化管障害、精神遅滞と学習障害、不妊、
高血圧、聴覚低下、不眠、疲労感、イライラ、頭痛などを引き起こすそうです。
また、カドミウムについても有害物質ですが、IARCで発がん性が認められています。
また、カドミウムは亜鉛鉱に含まれていますが、
かつて問題になったイタイイタイ病の原因物質です。
カドミウムにより肺がん、肺気腫、蛋白尿、腎臓障害、骨、呼吸器障害、
生殖器障害、循環器障害、肝臓障害になるそうですし、
IARC では、カドミウムは腎臓のがん、前立腺のがんと明らかな関連
があると報告しています。
また、水道水には、有害物質の水銀が含まれている場合があります。
水銀には、有機水銀、無機水銀がありますが、有機水銀の中に一つであるメチル水銀が、
かつて、水俣病の原因物質になりました。
また、水道水には有害物質のヒ素も含まれていますが、ヒ素はIARCで発がん性が認められています。
また、ヒ素を0.1〜0.3g服用すると、死に至るそうです。
ですので、ヒ素はかなりの危険物質です。
ヒ素は、鉱泉、鉱山排水、工場排水、地下水などに混入されているそうですが、
大気、水、土などを循環し、あらゆる生物がヒ素を含有しているそうです。
また、高濃度のヒ素が含まれる水を長期間飲用した場合は、
皮膚がん、肺がん、腎臓がん、膀胱がん、壊疽、ボーエン病、
肝障害、末梢血管障害、心臓障害、呼吸器障害、白血球減少症、
烏脚病、筋ケイレン、貧血などになるそうです。
ところで、ヒ素の日本での水道法による基準値は、10ppbだそうです。
この数値は、「全米科学アカデミーのリスク見積もりの表」によりますと、
がん発生の危険性(1日あたり2リットルの水道水を消費すると仮定)が、
500人に1人の割合だそうです。
もしも、日本人みんなが、ヒ素が10ppb含まれる水道水を1日あたり2リットル飲むとすると、
25,5000人の方が、がんになる計算になります。
実際は、水道水のヒ素の含有量は10ppb以下ですし、水道水を1日に2リットル飲む方は少ないので、
その数値よりはかなり小さくなります。
また、「全米科学アカデミーのリスク見積もりの表」の数値が、
どの程度信頼できる値なのかどうかはわかりませんが、
それでも、水道水はかなり危険ということになると思います。
ちなみに、天然水で有名な商品のエビアンで、
ヒ素が9ppb、ボルビックは4ppbも含まれているそうですので、
天然水もかなり危険です。
ちなみに、天然水のヒ素の水質基準値は、50ppbだそうですが、
この数値だと、先程の表によるがん発生の危険性が、
100人に1人の割合になります。
また、六価クロムも有害物質ですが、IARCで発がん性が認められています。
六価クロムは、かなり強い毒性を持っていて、致死量は0.5〜1.0gだそうです。
六価クロムを体内に取り込むと、肺癌、腫瘍、上気道炎、
鼻中隔穿孔、皮膚炎の原因になるそうです。
また、シアンも有害物質ですが、シアン化物イオンは青酸のことです。
シアンが体内に入ると、心停止、呼吸停止、血圧低下、心房細動、
肺水腫、痙攣、意識消失、顔面紅潮、頭痛、めまい、などが生じます。
シアン化カリウム(青酸カリ)を飲んだ場合の致死量は、0.15〜0.3gだそうです。
シアンが水道水に含まれる場合があります。
また、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素も有害物質ですが、
亜硝酸態窒素が、2014年4月から水道法の水質基準項目に追加されました。
亜硝酸態窒素は、極めて低い濃度でも、健康に影響があることがわかってきたそうです。
ところで、このように体に良くない物質が、新たに発見される可能性がありますので、
水道水は検査基準項目が51項目もあるからといって、
安全に飲めるとは限りません。
アメリカでは、水道水の水質基準項目が、263項目もありますから、
日本でも検査基準項目がどんどん増えていくことも考えられます。
ところで、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素は、ほとんどの水道水、地下水で検出されるそうです。
硝酸態窒素が体内に入ると、酸素欠乏症(メトヘモグロビン血症)を引き起こすことがあるそうです。
特に、乳児が酸素欠乏症にかかりやすいそうです。
酸素欠乏症になると、呼吸や脈拍が増えたり、頭痛、吐き気が起きるそうですが、
重症になると、昏睡、痙攣、呼吸停止になるそうです。
また、硝酸態窒素が体内で亜硝酸態窒素に還元されますが、
亜硝酸態窒素は消化器官内でニトロソアミンを生成するそうです。
ニトロソアミンは、IARCで、Group2A(発がん性がおそらくあるグループ)、
Group2B(発がん性が疑われているグループ)に分類されています。
ですので、亜硝酸態窒素は、発がん性のリスクがあります。
また、水道水にはフッ素が含まれています。
フッ素により、急性中毒症や慢性中毒症になる場合があるそうです。
急性中毒症には、嘔吐、痙攣、呼吸困難などがあり、
慢性中毒症には、歯牙フッ素症(斑状歯)と骨フッ素症があります。
フッ素は、虫歯予防によいそうなので、
水道水に添加している国があるそうですが、世界全体で賛否両論があります。
フッ素が低濃度で水道水に含まれている場合でも安全であるかどうかは、
はっきりしていません。
また、ホウ素も有害物質ですが、致死量は、5〜20gだそうです。
ホウ素の中毒症状は頭痛、痙攣、吐血、下血、
呼吸器障害、チアノーゼなどがあります。
ホウ素は、河川、海水、地下水などに含まれています。
また、四塩化炭素も有害物質ですが、IARCで、
Group2B(発がん性が疑われているグループ)に分類されています。
四塩化炭素中毒になりますと、胃腸障害、肝臓障害、腎臓障害、
瞳孔散大、昏睡、痙攣、蛋白尿、血尿、チアノーゼ、呼吸困難、
血圧低下、心室性不整脈、心不全、めまい、
頭痛、判断力の低下、嘔気、嘔吐、腹痛などになるそうです。
四塩化炭素は、オゾン層を破壊する物質と考えられ、
先進国では、1996年までに生産が全廃されたそうです。
しかし、四塩化炭素は、
工場排水や貯蔵タンクに含まれている場合があるようです。
また、1,4-ジオキサンも有害物質ですが、IARCで、
Group2B(発がん性が疑われているグループ)に分類されています。
高濃度の1,4-ジオキサンを飲むと、中枢神経系、脳、肝臓、腎臓、肺に影響を与えるそうです。
また、けいれん、血圧上昇、消化管障害が起きるようです。
1,4-ジオキサンは、国内で河川や地下水での検出事例が増加しているそうです。
また、ジクロロメタンも有害物質ですが、
IARCで、Group2A(発がん性がおそらくあるグループ)に分類されています。
ジクロロメタンとの接触、吸引により、炎症、中枢神経障害、肝機能障害、
吐き気、眩暈、手足の知覚異常、昏睡、意識喪失などになるそうです。
ジクロロメタンは、地下水汚染の原因物質の1つだそうです。
また、テトラクロロエチレンも有害物質ですが、
IARCで、Group2A(発がん性がおそらくあるグループ)に分類されています。
吸引により、中枢神経障害、記憶障害、言語障害、歩行困難、
意識不明などになることがあります。
また、地下水汚染、土壌汚染の原因物質となっています。
また、ホルムアルデヒドも有害物質ですが、
IARCで、Group1(発がん性が認められるグループ)に分類されています。
ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因物質として有名です。
また、常温では気体ですが、水に溶けやすいです。
また、吸引や接触により、呼吸困難、肺浮腫、結膜炎、鼻咽喉炎、皮膚炎、
めまい、無気力、運動失調、昏睡、胃の腐食、出血性胃炎、嘔吐、下痢、腹痛、
化学性肺炎になるそうです。
また、亜鉛について、必須ミネラルの1つとされていますが、
過剰に摂取すると体を害します。
亜鉛を過剰に摂取すると、
胃腸の刺激、血清アミラーゼ値の上昇、膵臓の異常、
LDLの増加、HDLの低下、免疫能の低下性、発熱、
肺疾患 頭痛、吐き気、貧血、脱水症状、イライラ、不安などになるそうです。
また、アスベストもも有害物質ですが、
IARCで、Group1(発がん性が認められるグループ)に分類されています。
アスベストは、吸入すると危険な物質です。
ところで、水道水内のアスベストに関しては、
世界保健機関(WHO)によりますと、問題がないとしているそうです。
また、日本での水道水中のアスベストの基準値は定められていません。
ところで、国際労働機関(ILO)によりますと、アスベストが原因で死亡した労働者は、
毎年約10万人以上と推計しているそうです。
このように、アスベストは危険な物質ですので、水道水内のアスベストに関しても、
危険性が見つかる可能性は考えられると思いますので、
一応警戒したほうがいいかもしれません。
また、水道水には、農薬が含まれている場合があるそうですが、
農薬の中には、変異原性や発がん性のある毒性の強い物質などがあります。
しかし、水道水に含まれる農薬は検出されない場合が多いそうです。
ところで、現在は日本の水質基準項目の中に、農薬類は含まれていませんが、
日本では多くの農薬が使われているそうなので、
水道水に含まれる農薬に関しても、一応警戒した方がいいと思います。
また、水道水には、緑膿菌が生息しているそうです。
緑膿菌は、浄水場での塩素消毒では、死なないそうです。
また、緑膿菌は毒性が弱いそうですが、緑膿菌により緑膿菌感染症になる場合があるそうです。
緑膿菌感染症は、日和見感染症ですが、幼児や、お年寄り、免疫力や抵抗力の弱い方は、
感染の危険があります。
また、緑膿菌感染症になると、敗血症、続発性肺炎、心内膜炎などになるそうです。
また、環境ホルモン(外因性内分泌攪乱化学物質)も有害物質ですが、
環境ホルモンとは、動物の生体内に取り込まれた場合に、
正常なホルモン作用に影響を与える外因性の物質のことです。
環境ホルモンにより、
生殖器の異常、精子の減少、卵巣がん、乳がん、
胎児への影響では、奇形や先天異常、健康障害が起こるそうです。
水道水には、環境ホルモンが含まれているそうです。
また、水道水には、TOX(有機ハロゲン化合物)が含まれています。
TOXは、浄水場での塩素処理の過程で生成されます。
総トリハロメタンは、TOXの一部です。
塩素処理によって、総トリハロメタン以外の物質も生成されるのですが、
それら物質には、発がん性、変異原性、肝毒性などの性質があると言われています。
それらの物質は解明されていない部分が多いですが、
現在の日本の水質基準項目には、含まれていません。
ですので、水道水には、得体の知れない危険物質が含まれています。
また、水道水には、クリプトスポリジウムという原虫がいる場合があるそうです。
この原虫は緑膿菌のように、浄水場での塩素消毒では死なないそうです。
クリプトスポリジウムにより、免疫力が弱い人は死ぬ場合がありますので、
危険な原虫です。
このように、水道水には、体に危険な物質が数多く含まれています。
それらの物質は、微量であっても水道水を飲むうちに、
体にどんどん蓄積される場合もあります。
また、有害物ミネラルを含んだ水を飲むと、体の中の重要な細胞や組織を傷つけるそうです。
そして、多くの病気の原因になることが明らかになっているそうです。
ですので、水道水や天然水の有害物質に関しては、十分に警戒したほうがいいと思います。
ところで、蒸留水に関してなのですが、蒸留水には、今説明した有害物質が、
一切含まれていません。
ですので、蒸留水を飲む場合には、有害物質による害を体に受ける心配が全くありません。
現代は、科学技術が発達している中で、多くの有害物質が生成されるようになっている時代ですが、
危険性がわかっていない化学物質もたくさんあると思いますので、このような時代にこそ、
より蒸留水の必要性があるのではないかと思っています。
有害物質が一切含まれていない蒸留水はとてもおすすめです。
蒸留水の入手方法は、
蒸留水の入手方法のページに詳しく書かれています。
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