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 トリハロメタン(水道水の中の有害物質)

※本ページはプロモーションが含まれています。


このページでは、 水道水の中に含まれる有害物質の1つであるトリハロメタンの危険性などについて説明したいと思います。

【目次】
・トリハロメタンとは!
・水道水にトリハロメタンが含まれる原因!
・水道水のトリハロメタンの量!
・トリハロメタンの人体への蓄積!
・トリハロメタンの人体への害!
・水道水のトリハロメタンを除去する方法!
・最後に!


  トリハロメタンとは!


トリハロメタンとは、メタンの中の4つの水素原子のうちの3つが、 ハロゲンに置換した化合物です。

トリハロメタンには、クロロホルム、ジブロモクロロメタン、 ブロモジクロロメタン、ブロモホルムなどがあります。

このうちクロロホルムは、 以前は吸引麻酔薬として、利用されていたそうです。

また、クロロホルムとブロモジクロロメタンについては、 IARC(国際がん研究機関)では、グループ2b(人に対する発がん性が疑われる)に含まれます。

ちなみに、グループ2bには、コーヒーや漬物も分類されています。

また、ジブロモクロロメタンとブロモホルムについては、 IARC(国際がん研究機関)では、グループ3(人に対する発癌性が分類できない)に含まれます。

トリハロメタンには、発がん性が疑われるものが存在しますし、 妊婦の流産率を上げると言われていますので、 かなり危険な物質であると考えられます。

また、現在の日本では、 水道水に含まれるトリハロメタンの量が規制されています。

ところで、トリハロメタンが最初に注目されたのは1972年で、 オランダのロッテルダムのルーク博士によりますと、 ライン川から、トリハロメタンの中のクロロホルムが検出され、 その原因は、河川水の塩素処理によることが報告されました。

また、1974年に、ロバート・ハリス博士によると、 ミシシッピー川の下流で水道水を使っていた住民のがん死亡数が、 他の地域で地下水を使っていた住民のがん死亡数よりも、 10万人当たり33人も多かったそうです。

また、その原因は、トリハロメタンだとされたそうです。

しかし、ロバート・ハリス博士の報告の中には、婦人層には、 がん発生率が低い、という相反する内容もあったそうです。

翌年には日本の水道水からもトリハロメタンが検出されたそうです。

また、1975年に、米国環境保護庁(EPA)によると、 全米の113都市の水道水を調査したところ、 多くの水道でトリハロメタンが検出されたそうです。

このような経緯で、トリハロメタンが危険な物質だと考えられるようなったようです。

1978年に、アメリカでは、トリハロメタンの総量を規制した法律が制定され、 そして、ヨーロッパの国々も同様にトリハロメタンが規制されたそうです。

また、日本では、1981年にトリハロメタンが規制されました。


  水道水にトリハロメタンが含まれる原因!


水道水にトリハロメタンが含まれる原因は、浄水場で塩素を使っているからです。

水道水の原水には、多くの不純物が含まれていますが、 原水の中の生活雑排水や、工場排水や、 下水処理場やし尿処理場の排水や、微生物群の代謝により生じる安定な代謝産物や、 藻類が生成する有機物や、川や湖沼で植物の腐敗によりできる高分子有機酸や、 親水性酸やフルボ酸類などの有機化合物が、 塩素と反応して、トリハロメタンが生成されます。

ところで、京都府立大学の研究によりますと、 トリハロメタンの主要な前駆物質(ある物質が生成する前の段階の物質)はフミン物質ではなく、 非フミン物質であるそうです。

ところで、浄水場の浄水では、必ず塩素が使われていますので、 塩素処理でトリハロメタンが発生するのは、止むを得ない状況です。


  水道水のトリハロメタンの量!


水道水のトリハロメタンの量は、前駆物質の量、 水温の高さ、塩素との反応時間などに応じて変わります。

水道水のトリハロメタンの量は、 塩素の量が増えると多くなると書かれているサイトがありますが、 塩素の量とは関係ないと思います。

夏は、水道水のトリハロメタンが多くなるそうです。

日本の水道水質基準は、 総トリハロメタンの量は、0.1(mg/l)以下と規定されています。


  トリハロメタンの人体への蓄積!


トリハロメタンは、人体に入ると、脂肪に溶け込みやすいそうですし、 排出しづらいそうですので、体内に蓄積されるそうです。

また、トリハロメタンを長期に摂取した場合に、発がん性を示すそうです。

一方、米国環境保護庁(EPA)によりますと、 クロロホルムの蓄積性については殆ど資料がないが、 クロロホルムは、代謝・排泄が非常に速いことや、 検死体組織中のクロロホルムが低レベルであることから、 クロロホルムには著明な蓄積性・残留性はないと言えるそうです。


  トリハロメタンの人体への害!


■発がん性

トリハロメタンのうち、 クロロホルムとブロモジクロロメタンについては、 IARC(国際がん研究機関)では、グループ2b(人に対する発がん性が疑われる)に含まれます。

また、クロロホルムについては、 米国国立がん研究所(NCI)によって腎臓がん、肝臓がんの発生が報告されているそうです。

ところで、シャワー・お風呂では、お湯からトリハロメタンが揮発して、 浴室のトリハロメタンが高濃度になるそうです。

また、シャワーだと、シャワーヘッドから出てくる水の表面積が大きいので、 その分、多くのトリハロメタンが気化しますから、お風呂の時よりも高濃度になります。

ところで、揮発したトリハロメタンは、肺や皮膚から体内に入るそうです。

高濃度のトリハロメタンが体内に入るのは、極めて危険のように思います。

ところで、日本で一番死亡数の多い病気はがんですが、 がんの中で一番死亡数の多いのは、肺がんです。

トリハロメタンに発がん性があるならば、 ひょっとすると、肺がんの原因は、 トリハロメタンが大きく関係しているかもしれません。

ところで、浴室を換気したら、 浴室で気化したトリハロメタンを除去できると思うかもしれませんが、 トリハロメタンは、空気の3倍以上重い気体だそうです。

浴室の換気口は、普通は浴室の天井についていると思いますので、 浴室を換気しても、トリハロメタンはあまり取り除けない事になります。

ですので、浴室でのトリハロメタン対策を、私たちは、 真剣に考える必要があるかもしれません。

浴室での、トリハロメタン対策の1つは、シャワーにしないで、 お風呂にするのが、少し良さそうです。

■妊婦の流産率の上昇

アメリカ環境保護庁(EPA)の発表によりますと、 5,144人の妊婦を調べて、水道水のトリハロメタンと流産の関係を調査したところ、
妊娠3ヶ月までの女性が、トリハロメタンの濃度が0.075(mg/l)以上の水道水を、
1日にコップ5杯以上飲んだ場合の流産率は、15.7%で、
トリハロメタンの濃度が0.075(mg/l)以下の水道水、または、水道水を
1日にコップ5杯以下飲んだ場合の流産率は、9.5%だったそうです。

この調査報告をもとに、 カナダの科学者達は、カナダのある州の5万人以上の妊婦を調べましたが、
トリハロメタン濃度が高い地域に住んでいる妊婦の方が、
トリハロメタン濃度が低い地域に住んでいる妊婦よりも、
流産のリスクが、66%も高い事を発見したそうです。

これらの事から、トリハロメタンが妊婦の流産率を上げるのは、 間違いなさそうです。

■催奇形性

催奇形性とは、奇形を生じさせる性質のことですが、 トリハロメタンには、催奇形性があると言われています。

ところで、先ほど、カナダの科学者達の調査について書きましたが、 その調査では、トリハロメタンと先天異常児、 または未熟児との関連を示す証拠は認められなかったそうですので、 水道水のトリハロメタンの催奇形性は、あまりないかもしれません。

■その他

トリハロメタンによって、肝臓障害、腎臓障害、中枢機能低下が起きる場合があるそうです。

また、クロロホルムを長期的に吸入した場合に、 うつ状態、食欲不振、幻覚、運動失調、 発声障害などの精神性、神経性の症状が多発するそうです。

また、クロロホルムの慢性的な中毒として、脾臓の肥大、肝臓の肥大、血清酵素活性の増加、 脂肪肝が確認されています。


  水道水のトリハロメタンを除去する方法!


一番良い方法は、蒸留水器を使う方法だと思います。

なぜなら、この方法だと、水道水に含まれるトリハロメタンを、 完全に取り除くことが出来るからです。

また、蒸留水器を使うと、 水道水に含まれるトリハロメタン以外の他の有害物質も、 完全に取り除くことが出来ます。

ところで、蒸留水器とは、水道水を蒸留水に変える機器です。

蒸留水には、トリハロメタンなどの有害物質や他の不純物が一切含まれていません。

ところで、水道水の中には、化学物質が数百、数千種類含まれていると言われています。

それらの中で、毒性が解明されているのは、ほんの一部でしかありません。

ですので、今は、水道水の危険性がはっきりわかっていない状況なので、 化学物質などは、無い方が絶対に無難です。

蒸留水には、トリハロメタンなどの有害物質や他の不純物が一切含まれていませんので、 蒸留水は、とても安全な水です。

ですので、蒸留水は、飲食用に使う水として最適だと思います。

ですので、水道水のトリハロメタンを除去するとしたら、 蒸留水器を使うのが良いと思います。

また、蒸留水には、老化、病気、疲れを根本的に防ぐ作用がありますので、 とてもおすすめです。

蒸留水について、もっと知りたい方は、 「蒸留水とは」のページが参考になります。

ところで、水道水のトリハロメタンを除去する他の方法では、 水道水を沸騰させる方法もあります。

水道水を20分くらい沸騰させると、 トリハロメタンを8割ほど取り除くことが出来ます。

しかし、水道水を沸騰させる方法で、トリハロメタンをほぼ全て取り除くには、 45分くらいかかりますので、長い時間がかかります。


  最後に!


水道水に含まれるトリハロメタンは、 発がん性が疑われていますし、妊婦の流産率を上げますので、 とても危険な物質だと思います。

ところで、浄水場の塩素処理で発生する物質は、 トリハロメタンだけではありません。

浄水場の塩素処理で発生する物質は、TOX(有機塩素化合物)と呼ばれていますが、 TOXは、得体の知れない危険物質と言われています。

ですので、水道水の危険性を知るためには、 TOXについても、よく知る必要があります。


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