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 ヒ素(水の中の有害物質)

※本ページはプロモーションが含まれています。


ヒ素は、強力な有毒物質です。

このページでは、水道水や天然水の中に含まれるヒ素の危険性などについて説明したいと思います。

【目次】
・ヒ素とは!
・ヒ素による慢性ヒ素中毒!
・日本の水のヒ素濃度!
・日本の水のヒ素濃度の危険性!
・海洋生物のヒ素!
・水の中のヒ素を除去する方法!
・最後に!
・参考資料


  ヒ素とは!


ヒ素は、地殻中に広く分布していますが、 火山活動や産業活動や生活廃棄物で、環境を循環しています。

単体のヒ素や、ヒ素化合物は、人体に非常に有害です。

ヒ素は、中世ヨーロッパ時代から現在まで、自殺や他殺に使われる毒物で、 わずかな量でも、死に至ります。

無機ヒ素による致死量は、成人で、0.1〜0.3gとされています。

日本では、1955年に、森永ヒ素ミルク中毒事件がありましたが、 原因は、粉ミルクにヒ素が混入したからで、乳児が3ヵ月にわたってヒ素を摂取し、 130人を越える乳児の死者と12,000人を越える中毒者を出しました。

また、1998年に、亜ヒ酸を使った和歌山毒物カレー事件がありましたが、 4人が死亡し、63人が急性ヒ素中毒になりました。

そのカレーのヒ素濃度は、6,000(mg/l)以上だったそうですが、 この濃度だと、カレーが33ml(大さじ2杯ちょっと)ほどで、致死量になります。

また、高濃度のヒ素の含まれた水を飲むことは、自殺行為で、 低濃度でも体内に蓄積するので、長期的に低濃度のヒ素の含まれた水を飲むと、 中毒を発症します。

また、ヒ素は、発がん性があります。

ヒ素は、IARC(国際がん研究機関)では、 グループ1(人に対する発がん性が認められる )に含まれます。

また、ヒ素を取り扱う仕事をしている方に、 肝臓がん、皮膚がん、肺がんなどのがんになる人が多いそうです。

また、水道水のヒ素の発ガン率は、日本の水質基準値の場合は、 10万人に60人とされています。

ところで、近年に、天然の無機ヒ素による大規模の慢性ヒ素中毒が、 アジア(インド、バングラデシュ、中国、ネパール、タイ、台湾など)や、 南米(メキシコ、アルゼンチン、チリなど)でよく見られるそうです。

慢性ヒ素中毒になると、主に皮膚に障害が出てきますが、足が壊疽になったり、 腎臓がん、膀胱がん、肺がん、皮膚がんになる場合がありますので、 慢性ヒ素中毒は、深刻な病気です。

慢性ヒ素中毒数は、ある国際機関では、 潜在的な患者数を含めると、8,000万人以上になると、 推測しているそうです。

慢性ヒ素中毒の患者が飲んでいる井戸水の無機ヒ素の濃度は、 大部分はが50〜1,000(μg/l)だそうです。

ところで、日本では、慢性ヒ素中毒患者は、 あまりいないそうですが、水道水の水質基準値のヒ素でも、 発がん率が上がると考えられているので、水道水のヒ素濃度は、危険であると言えます。


  ヒ素による慢性ヒ素中毒!


高濃度のヒ素が含まれた水を、 長期的に飲んだ場合に慢性ヒ素中毒が起きます。

しかし、日本では、症状がはっきり出ないので、診断が難しいそうです。

1日のヒ素摂取量が、700〜1,400μgで5〜6年で、 1日のヒ素摂取量が、3,000〜5000μgで、半年で症状が起きるそうです。

日本の場合は、職業病として起きる場合が多いそうです。

慢性ヒ素中毒の症状は、 剥離性の皮膚炎、過度の色素沈着、黒皮症、色素脱失、角化症、 皮下浮腫、ボーエン病、爪に白い線や脱落、 口内炎、食欲不振、体重減少、知覚異常、疼痛、運動失調、心電図の異常、貧血、 白血球減少症、血小板減少症、 骨髄障害、抹消性神経炎、肝障害、末梢神経障害、貧血、 黄疸、腎不全、皮膚がん、肺がん、じん臓がん、膀胱がん、壊疽などです。

その中で、慢性ヒ素中毒の主要な症状は、皮膚障害です。

慢性ヒ素中毒の症状には、がんもありますので、 慢性ヒ素中毒は、危険な病気です。

また、後遺症として、ダウン症、てんかん、歯列不整などになる場合があるそうです。


  日本の水のヒ素濃度!


■水道水のヒ素濃度!

世界保健機関(WHO)では、飲料水のヒ素濃度を0.01(mg/l)以下を推奨していますが、 日本の水道水の水質基準でも、ヒ素濃度は0.01(mg/l)以下となっています。

日本の水道水のヒ素濃度は、0.00数(mg/l)ほどだそうです。

海外で、慢性ヒ素中毒の患者が飲んでいる井戸水の無機ヒ素の濃度は、 大部分は、0.05(mg/l)以上ですので、 日本の水道水のヒ素濃度は、その0.05(mg/l)のヒ素濃度よりも、だいぶ低いです。

■天然水のヒ素濃度!

あるデータによりますと、天然水のヒ素濃度は、 ボルビックが0.009(mg/l)で、エビアンが0.002(mg/l)で、 六甲のおいしい水が、0.003(mg/l)だそうです。

ところで、天然水のヒ素濃度の日本での原水基準は、 0.05(mg/l)以下だそうです。

この基準値は、水道水の水質基準値よりも、5倍も大きな値です。


  日本の水のヒ素濃度の危険性!


日本の水は、ヒ素濃度の水質基準値が設定されているので、 安全だと思うかもしれません。

しかし、次のような調査結果があります。

フィンランド国立公衆衛生研究所で、 フィンランドの井戸水のヒ素濃度と、膀胱がん・腎臓がんとの関係を調査しました。

調査対象者は、144,627人のフィンランド人です。

その結果、ヒ素濃度が0.1〜0.5(μg/l)のグループは、
ヒ素濃度が0.1(μg/l)以下のグループよりも、
膀胱がんの危険率が、1.53倍で、
ヒ素濃度が0.5(μg/l)のグループは、
ヒ素濃度が0.1(μg/l)以下のグループよりも、
膀胱がんの危険率が、2.44倍でした。

また、腎臓がんとの関連性は認められなかったそうです。

この調査結果から、低濃度のヒ素でも、ヒ素濃度と膀胱がんの危険性には、 関係があることがわかります。

また、飲料水のヒ素濃度が、 0.0001〜0.0005(mg/l)という非常に低い濃度でも、 膀胱がんの危険率が上がる事がわかります。

また、最近の報告によると、 日本の水道水の水質基準よりも、はるかに低い濃度(0.00017(mg/l))でも、 ヒ素中毒を起こすそうです。

日本の水のヒ素濃度は、0.00数(mg/l)ほどと言われていますので、 日本の水のヒ素濃度は、危険性がある事になります。

ところで、日本では、慢性ヒ素中毒は、あまり起きていないと言われていますが、 実際は、慢性ヒ素中毒患者が多数いる可能性があると思います。


  海洋生物のヒ素!


■海洋生物のヒ素!

ヒ素化合物は、陸上の動植物よりも、 海洋生物に多く含まれていて、その濃度差は、1,000倍ぐらいになるそうです。

■魚介類のヒ素!

魚介類のヒ素は、トリメチルヒ素化合物のアルセノベタイン(AsB)が主体です。

アルセノベタインは、無害のヒ素として認識されているそうです。

■海藻類のヒ素!

海藻類のヒ素は、ジメチル化ヒ素化合物のアルセノ糖(As-Sug.)と、 無機ヒ素が含まれています。

アルセノ糖は、その毒性については詳しくは分かっていないそうですが、 毒性は低いと考えられているようです。

アルセノ糖による健康被害例は報告されていないそうです。

■ヒジキのヒ素!

2004年に、英国食品規格庁(FSA)は、ヒジキには、無機ヒ素が多く含まれるので、 食べないように勧告しました。

ところで、日本人の1人当たりの、ヒジキの摂取量は、 厚生労働省によると0.6gですが、 ヒジキ0.6gの中に含まれる無機ヒ素の量は、 江東区保健所の調査結果を元に計算したところ、 37.8μgでした。

この量は、1日に水道水から摂取されるヒ素の量よりも、 数倍以上多いと考えられます。

しかし、今までに、ヒジキを食べて、健康に被害が出た報告はないそうですので、 それが事実だとすると、ヒジキに含まれる無機ヒ素は、 無毒化されている可能性があると思います。

また、ヒ素は髪や爪に蓄積されますが、 ヒジキをよく食べる人の髪には、 高濃度のヒ素が検出されないそうです。


  水の中のヒ素を除去する方法!


水道水や天然水などの水の中に含まれるヒ素を除去するには、 蒸留水器を使うのが良いと思います。

蒸留水器を使うと、水を蒸留水に変える事が出来ますが、 蒸留水には、ヒ素が一切含まれていません。

また、蒸留水には、ヒ素以外の有害物質も一切含まれていませんので、 飲食用の水を用意する場合は、蒸留水器を使うのが良いと思います。

また、蒸留水には、老化、病気、疲れを根本的に防ぐ作用がありますので、 とてもおすすめです。

蒸留水について、もっと知りたい方は、 「蒸留水とは」のページが参考になります。


  最後に!


ヒ素は、人体に非常に危険な物質だと考えられますが、 水道水や天然水には、ほかにも人体に危険な物質が存在します。

ですので、水道水や天然水の危険性を知るためには、 それらの水の中に含まれるヒ素以外の有害物質についても、知る必要があります。


  参考資料


『支笏の秘水』と主な市販ミネラルウォーターの成分値生命と水(http://www.rakuten.ne.jp/gold/lifeup/water/hikaku.html)


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